【備忘録'19-11】Oscar Peterson Trio - With Respect to Nat
7月半ばに父親が亡くなりまして、なにかとドタバタしてましたので更新が遅れていました。
右半身不随という状態で11年4ヶ月の入院生活。
最後の数年間は話すこともできない状態でしたので、本人もどこかホッとしてるんじゃないかなと思っています。
私自身がそう思いたいだけなのかもしれませんが。
最後は安らかに眠ったような状態でした。
人間、別れというものは付き物とはよく言いますし、使い古された表現ではあるものの、そう簡単に割り切れない部分もあるよねっていうのが本音ではありますが、今後も気張らず適度に力抜きながら頑張っていこうかなと思っています、はい。
というわけで、追悼という点においては繋がりがあるのかなと思ったりしてるんですが、5月ぐらいに地元のレコ屋でなんとなく良さそうだなと思って購入したOscar Peterson Trio のWith Respect to NatというLP。
Nat King Coleが亡くなられたのが1965年2月15日だそうで、同年10月にOscar Petersonが彼に敬意を表してリリースしたアルバムみたいです。
一曲を除いて全ての曲でPetersonが歌ってるというかなり珍しいアルバムなんだそうで。
Petersonの歌声がNat King Coleの歌声にそっくりだというレビューが多いですね。
アルバム全体通して聴きやすいなという印象です。
この Unforgettableという曲はウェディング・ソングとして有名みたいなので少し迷ったのですが、Nat King Coleの実娘であるNatalie Coleが、この曲で亡き父とのデュエットを果たすなんてことがあったみたいで。
こちらがオリジナル。
そういった点も踏まえて、これが1番相応しいのかなと思い、私も亡き父へ敬意を表して今回はこの曲を選びました。
父のことを思い出しながら、今後も大切に聴いていければなと思ってます。
とはいっても、父親はあまりこういう音楽を好んで聴くような人ではなかったのであれなんですがね。
歌下手な父が、カラオケでいつも歌ってたのはこれだったな。
すんごい時代感じるな。
この曲は葬儀場のお兄さんが告別式が始まるまでの間、ずっと流してくれてました。
もっと他の曲のほうが良かったのに、とか思ってないかなと、ちょっと気になったりしてますが。
ここへきてのおゆきって誰だよ、みたいな。
少し私事が過ぎましたね。
ただ父親の件に触れずにいることのほうが不自然かなとも思いましたので、今回はこういう形になっちゃいました。
父が安らかな心で旅立ってくれていることを祈ってます。
父へ、愛を込めて。